FOOLIE/moof. 
 
フーリーはすこしおばかな女の子
じぶんのこと、あたまがおかしいって思い込んでる
ひとりぼっちにとじこもって
空想ばっかしてすごしてる

フーリーはみんなが口々に言う「たのしいこと」が、よくわからなかった
その中にいるだけでとてもさみしかった
ひとりの家に帰れば、くびをかしげても安心なので
フーリーは今日も家路を急ぐ

いつの日にか
たのしそうな群衆には
部屋の窓から石なげるようになったフーリー
彼女の心のなかは、誰も知らない

フーリーはすこしおばかな女の子
みんながそう笑っても

キレイにたたまれた洗濯物や
お願い事を毎晩聞かされてる北極星や
彼女にえさをねだりにやってくる小鳥たちや
あこがれのロックスターの、擦り切れたレコードは
フーリーがほんとはどんな子なのかってことくらい

ようく知ってるよ
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