あんなことあったなぁ/山崎 風雅
卑怯だった
でも、それを消化して
今、明日を見据えている
強制入院をした時
一番にかけつけてくれたのは君だった
どんなにうれしかったことか
本当の涙を流したっけ
人間ドラマは終わらない
俺がこの世を去った後も永遠に続く
確かに俺一人この世にいなくなっても
世界は回るし、世の中も変らないだろう
俺はこの世に生かされてるんだ
やるべきことはやらなきゃならない
責任と信用は常に胸にかざしている
そんなことを教えてくれたのも
出会った色んな人達からだった
十年後、二十年後、死ぬ時
どんな風にこの人生を振り返るんだろう
あんなことあったなぁ
なんて振り返るんだろうな
後悔はしたくないなぁ
戻る 編 削 Point(9)