路傍で/ダーザイン
 

たどってきた道と
眼前に延び広がる無辺際の丘また丘
ただ淡い空の青があり
少し暗い海があり
青と青が触れ合うところ
帆を張る影も無く
一人路傍の人となり
煙草をくゆらせていたりするのには
そんな訳があったりするのです
風が草原を渡っていく
低く高く
流れて行くものの透明な存在

バイク乗りの髪毛も
草原と共にそよいでいるでしょう
降り注ぐ光の中で

いつの日にか再び
身をかがめる者のうなじに光る
透け色のうぶげを
青い風が梳いて行きますように

寂しい旅の途上にて

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