手/こん
に変わっているのだろう
その時々で君の成長は嬉しいよ
でもほら 空のうえ
未来から時を超えてきた「私」が
君を見つけて
懐かしさに胸を しめつけられている
もう おばあちゃんになってしまった
「私」が
君も その頃
お父さんになっているだろうか
そして我が子の
ちいさな もちもちの手が
いとおしくって
いつまでも いつまでも
にぎっていたいと思うのだろうか
そうして
しわくちゃになった
「私」の手は
かさ、こそ、と
いとしいものたちに
小さくサヨナラを
告げるのか
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