「言葉の死。 - Making Words - 」/PULL.
 


















死んだ。


言葉は死んだ。


今、私が射精した言葉は死んだ。
これは言葉の死骸の羅列である。

作家は言語の大量殺戮者であり、
読者は死体言語愛好者なのだ。



無慈悲な悦楽者の私は、
マスターベーションとして、
もう一度射精する。



死ぬ。


言葉は死ぬ。


今、私が殺した。


ひとたび体外に排卵され射精された「言葉」は、
外界に触れた瞬間、逃れられぬ死を迎える。

だが其れは、あなたに「読まれる」という「奇跡」により、
再び息を吹き返し「甦る
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