純粋な文章ほど美味しくない/ぽえむ君
 
章は
確かに純粋な文章であろう
正確な文章なのかもしれない

では美味しいのか
答えは否であろう
純粋な文章ほど美味しくない

ならば
どんな文章が美味しいのだろう
それは天然の文章

目から入り
脳より神経に降りたその文章は
一度受け留まり
一つ一つの心となって
神経を下る

全身の細胞の中を血液と共に流れ抜け
その過程の中で文章のまろやかさを
天賦の感性をブレンドしてゆき
やがて集まり思想となる

一言発すれば
一言で文章という言葉では言い切れることのない
何かがそこにある
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