冬のこだま(二十)/信天翁
 
遠のいてゆく「ダイアローグ」
深まってゆく「モノローグ」

弱まってゆく「時」の律動
高まってゆく「空」の波動

「旧い年」を葬ったというのに
縮んでゆく「肉」のかたまり

「新しい年」を迎えたというのに
散らばってゆく「骨」の破片


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