北国にて/Rin K
 
見知らねど行き着く場所はここにある
  夢見て君を連れた北国


いつのまにか眠った僕の携帯に
  隣の君から夕陽の小樽


真綿色の雪があまたの恋に染み
  冷たい北の印象を割る


さいはての海に答えて幾度なく
  君の幸せだけを叫べた


ぬくもりを秘めた大地に明日の誓い
  埋めたが再び掘ることもなく


動かない星の名前を教えたね
  僕らもきっと輝いていた


手を引いた丘にたたずみまたひとつ
  深まる雪の層を重ねる




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