饒舌に鳴く冬の夜。/もののあはれ
家で心底実感した。
そして成功させれば六年に渡る辛酸にケリをつけれる算段だ。
成功した瞬間それは挫折から栄光への道に姿を変える筈だ。
だから今日も明日も明後日も成就出来るその日を夢見て。
僕は舌で鼻をほじる練習をし続けなければならないのだ。
既に左穴を無事完遂し残すところは右穴だけなのである。
小汚い奴と嘲笑される事になろうがなるまいが問題ない。
泥仕合や寝技に持ち込む事それこそ僕の真骨頂である。
僕の人生は随分と泥臭くて遠回りに出来ているのである。
だが必ず大切な皆に笑顔を届ける為日々研鑽に励むのだ。
舌で鼻をほじる様な生き様の僕を信じ待つ愛すべき者の為に。
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