砂時計/綿花
 
砂時計の砂が
音も無く落ちる様に
あたしと貴方の関係も
サラサラと
終わりに向かっていたのですね

始めから見えていた終りから目を逸らし
心地よい関係に甘えていたんです

それでも 貴方の優しさに
しがみついていたかったんです

埋まらない溝を埋めようとするかの様に
空虚な会話を繰り返し
擦れ違う気持ちを
理屈付けようとしている今に
何の意味があるんでしょうね

サラサラと
限りある砂が落ちるままに任せ
砂時計を戻そうともせず
互いに嫌いになれる日を待ち侘びているのです
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