三匹が斬る〆 現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻 其の弐百弐拾壱〜其の弐百弐拾七/熊髭b
 
化していく。異次元は日常との対比であってこそ異次元としての根拠を持つのであり、それを失ってしまっては、ひたすらカタルシスに向かう。日常のとりかたがしんどい世の中になっている。他者との距離にもみんな戸惑っている。言葉が帯びている世界も、言葉を手渡すべき相手も見えない。だから狭間に活路を見出そうとする。そして読み手も狭間に言葉を求める。しかし、現実は確実に事実としてある。眼次第では、狭間どころではない問題を帯びている。では、どうやってその現実をあぶりだしていくのか。自分自身のアクセスは本当にそれでいいのだろうかという、不断なき問いかけの連続。そのことが言葉に問われている。



□其の弐百弐拾
[次のページ]
戻る   Point(13)