朝を教える天使/AKiHiCo
おはよう
いつものように自分に挨拶
心の中で声に出さずに
独りで目覚めた朝はいつも寂しさが襲う
誰もいない僕しかいない
まだ薄暗い部屋の中で
たまに深呼吸すれば
純白の天使の羽根を吸い込む時がある
咽喉に何か詰まるようで判る
その日は一日中
幸せな気分に
なれるような嬉しい気持ち
笑顔で珈琲を飲む事が出来て
本当に天使が居るのかは
僕には判らないけれど
カーテンを開ければ
電線の上や屋根の上なんかに
白い羽根を持った白いドレスを着た人を
見かける事がある
いつも独りで座っているけど
全然寂しそうに見えない
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