不幸比べ/綿花
辛いのは自分だけじゃないって
皆 傷を抱えてるんだって
ちゃんとわかってる
ただ甘えてるだけだってことも
もっと強くならなくちゃいけないことも
ちゃんとわかってる
それでも
立ち止まって泣きたいと願うのは
誰かに支えてもらいたいと思うのは
そんなに責められることなのかな
誰かの痛みより
自分にしかわからない痛みを
癒したいと思うのは間違ってるのかな
不幸比べしているわけじゃないんだから
自分より辛い人がいるんだってことに
何の解決も見出せない僕は
やっぱり冷たい人間なのかな
それなら
どれくらい傷付けば
僕は誰かの前で泣けるのだろう
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