だいありー。/終
カーデガンを合わせていた。通りかかる人は、みんな葉子のことを振り返っていた。
「遅いよ〜、、、莉緒はまったく・・・」
ぶつぶつと文句を言いながら川沿いの桜並木の歩道へ向かって歩き出す。
「ごめん!駅の乗換えがいまいちまだわかんなくてさ。」
通り沿いを段々人が埋め尽くしていく。たくさんのビラが配られていて葉子や莉緒にも何枚も渡される。
「ってか、あんたもいつまでも乗り換えわかんないわけないでしょー。」
葉子に突っ込まれ、莉緒は、苦笑いだ。
文句ばっかりぶつくさ言いながらも付き合ってくれる葉子と莉緒は、高校からの付き合いだ。どこに行くにも莉緒は、葉子にクッついていく。ウットオシイと
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