■批評祭参加作品■ 「 ロッカーズの星は今夜も瞬いている 」 〜 Muddy stone Axel .../服部 剛
 
、彼の
一つの魂に宿っていたのであろう。 
 「スリープウォーカーブルース」という詩には、彼が過ごした一
人きりの夜の心象風景がより表れている。 


  この先一体どうすればいいのだろう 
  一人の夜には涙さえ照れ笑いして空回り
  でも夜は
  へこたれた奴らにさえ優しい 
  力尽きた跡に訪れる深い静寂はそっと教えるだろう 
  あがないのチャンスはまだ残されているということを 
  空っぽの頭に降りてくる喜びや慈しみ
  それは刹那に花開く幻の青い心 


 詩人という人種は、常識的な価値観とは異なる 何か を求める故
に、不器用に世を渡る人が多いと思う
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