新春(四)/信天翁
 
 バケツの水が薄氷になったような昼間の月が
       おらのはつはるをのぞいている
 
  公園ではねむった「時」を祝福するように
     乾いた空が凧の舞いを演出している

  それなのに はじける黄ない声に混じって
      一陣のつむじ風ですねているのは
          drifterの枯れ葉たちだ
    いつまで片意地をはっているんだろう

           痛々しいとしつきも 
          ほろにがいみちのりも
おらはすなおに柩へ納めるつもりでいるのに
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