夜警/ダーザイン
ラック乗りが
時たま通るだけになる
永遠の合図を待つ歩哨のように
赤い光の警備棒を振りながら
テールランプの明かりを見送ると
頭上の電線が
かすかに
かすかに
ざわめきはじめる
あなたはどことどこを繋げているのですか
あなたは神様のいる場所に繋がっていますか
あなたは知っていますか
つながれることのない手のぬくもりを
風の強い夜だ
俺のサイフには
黄色く色あせた写真が一枚入っており
きっといつまでたっても
捨てることはできないんだろうと
そんなことを思う
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