鬱な君へ 腐るほど愛/鴫澤初音
憂鬱な君へ
わわわッ、て叫んでみる、なんて嘘です。かかかッ。
未来が不透明で、思ってきたものと少しずつ違ってきていて、
これから先、生きていても楽しくなるなんて到底思えなくて、
考えられなくて、やりたいことも、やりたかったことも、
まるで全て嘘みたいだった。 生きていくことがつらくて、
死ぬことも考えたし、実際死んだと思ったけど、朝起きて、
やっぱりいつもと同じく生きて、目覚めて、馬鹿みたいって
思ったんだ、死ぬなんていつでもできるし、だからいいや、って
好きなように生きよう、駄目だったら死んだらいいし、それだけ。
だけど今でも、生きてることは、とても悲しいし、
楽し
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