キリン未詩/ひろっち
 
ふわふわ雲の隙間から、
ほら、
痰汁が滲んでるよ。


渡り鳥の群れは、
澄んだ空気のなか、一羽一羽すかしっぺをする。
への輪番制だ。


まっかな朝日に、プルトニウム239を少々、ウラン235を少々、
ついでにウラン238を少々加えたら、明日はきっと、新種のお月さまが顔を出す。


僕がひとつに拘るのは、
くびの長いアンタに復習するためさ。


ふわふわ雲の隙間から、
ほら、
山本山が叫んでいるよ。


くびの長いアンタは、
今でも、あの癖、
直ってないのかな。 器用に回すやつ。


あー。
大車輪って叫びたくなる夜だ。


大車輪!

大車輪!
大車輪!

小野妹子!

は男!


って、叫んでみても、
くびの長いアンタ、


打たれても、
罵倒されても、
惨めでも、

ね、

今日はおやすみなさい。
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