日本現代詩人の戦争責任/室町 礼
 
勿論、戦後生まれの現代詩人に80年前の大戦の戦争責任など
あるわけがなく
わたしがここで言おうとしているのはこれから日本を巻き込んで起きる
戦争についての(詩を書く者の)戦争責任論です。

とはいえ、大東亜戦争(太平洋戦争)に関連しては、文学者の
戦争責任というものが戦後、「新日本文学会」や「荒地」などから提起さ
れています。
「新日本文学会」の教条主義的な戦争責任論は論外としても、
詩人集団「荒地」が提出した戦争責任の思想というか考え方は、そもそも
先の戦争の戦争責任というより、"これから起きるの戦争"の、未来へ向けての責任
論として出されていたわけです
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