詩人とは珍獣である(1)/おまる
ネット詩界隈をウロつきはじめたのは、ちょうど1年前の3月だ。だからといって、何か特別な感慨があるわけでもないのだが、この1年で、つまらないものをたくさん読んできた...そう思うと、ただ、ため息が出るばかりである。
ときは2025年、かつてのオルタナティブの夢は完膚なきまでに破壊されている。旧来のメディアの影響力が至るところに圧迫し、日々impを集める面々も、めをこらせばオールドメディア出身の要人たちばかりで、すでに状況が固定化されて久しい。
そんな中で、ネット詩は、ひとり時代の流れに背を向けるように、いまだに「わたし」の特別さにすがり続けている。ふと、こんなことを想うのだが、ネット詩が
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)