(531―18―3)野施行千代に八千代に/水恋鳥魚夫
(番外編41―18―3)薩摩守忠度辞世の和歌を託す
行き暮れて 木のした陰を 宿とせば 花や今宵の あるじならまし
そして、
忠度は都落ちの際 歌の師匠俊成にこれを託す
さざなみや 滋賀の都は 荒にしを 昔ながらの 山桜かな
戦場で討ち死をしても
敵に恨みを残さない花鳥風月の模範のような歌な(な=終助詞)
千載集(天皇の命による勅撰和歌集)に
俊成は朝敵になった忠度に配慮し読み人知らずとして載せた
平安末期から江戸の終わりまで武士の世だったがそれ故責任は重く
自決や討ち死 裁きによる死も多かった。
自殺はあれど自決がない世は良い世と思うべきか どうなのか
明治から令和になった今日 武士は終わった
刀の代わりがネクタイ、鎧はスーツと言うが戦場が変わったのか
これ等の先人から人は如何に生くべきかを学ぶ
一寸の光陰軽んずべからず と言うのか
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