ひだかたけし氏の「熱の同心居」を読む/朧月夜
ひだかたけし「熱の同心居」
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これはまず、反戦の詩でもあるのだろう、そんなことを思います。なぜそう思うのか? 単純に、この詩には争いを忌避する表現が現れているからです。ですが、その「争いを忌避する」思いというのは、通行人が街角をふっと通り過ぎるように、かすかにだけ描写されている。具体的には、このような部分です。
この街の営みの傍らに殺戮の戦いの傍らに平和の祭典の傍らにこの街の
もちろん、今の時代、例えばウクライナの戦争などのニュースはリアルタイムに入ってきます。ガザ地
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