「乾いたシグナル2を書き上げて、後書き」/ジム・プリマス
 
 乾いたシグナル2は、久しぶりに手ごたえのある詩だった。出来上がったのが、皆既月食の夜だったのには何か意味があるのだろうか、それとも、ただの偶然だろうか。
 昨日に続いて、過去の詩を読み返してみた。十六年以上も前から今日の日本の状況を予見していたというのは、ただのこじつけにすぎないが、小泉政権の胡散臭さは感じとっていたようで、それに関する詩を幾編か書き残しているようだ。
 当時は正しい貨幣観などは知る由もなく、経済のことについての知識は極めて乏しく、経済的なことは酷く苦手としていて、日本の政府には金がないと、漠然とそう信じていた。
 第二次安倍政権の末期にベーシックインカムの話を小耳にはさん
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