メモ(小包)/はるな
 


茶色い紙の小包は手に乗るほどの大きさでここちよく重たく、白い紐で縛られていた。
僕は鋏をつかってそのきつい十字を解く。そして、

ガラスで出来た天使(羽が欠けている)、チョコレート一粒、ハーブティーのティーバッグ、なにかきらきらした紐、ひと組のピアス、プリクラ、石、2センチほどの瓶に詰められた透明な液体、同じくらいの小瓶に入った桜貝、ワインのコルク、焼き菓子(粉々に砕けている)、そして無数のひかる赤いビーズ、

開けたとたんにビーズがこぼれ出して、あ、あ、と言いながらテーブルの上に置いた茶色い紙の裏側になにか書かれている、細々したそれらをひとつずつ取り出し、ビーズたちを手で避けな
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