20211201/はるな
 

心の外側で謝ったり笑ったりするとき、自分を消費している感じがしてよかった。精神の空洞に合わせて身体を削って、サイズを合わせようとしていた。自分の欠けているところがはっきりと見えていて、でもなんと言ったら良いかは分からなくて、それではだめだとも思っていた、だからいくつもの物語、詩や歌は必要だったし、血も酸素もあるだけ欲しい。切ったり貼ったり抱かれたりするとき、それはみんな体を心に合わせるための作業だった。
でも思う、どうして削って削って合わせようとしたんだろう。それ以外に思いつかなかった、やり直してもきっとまた同じふうにするだろう。削って削って削って、どこにもいなくなりたかった。

風がだ
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