メモ/はるな
わたしたちの花がまだ眠っている早い早い午前、空が朝を始めようとしているところへ、ふいに思い出がやってくる。あの時わたしたち泳げないいるかだったよね、とか、くじいた足をおそろいのバンダナで包んだよね、とか。なんでも大事にした方がいい。ありもしない思い出も、人を傷つけたことも、習慣や、知らない全てのことも存在しているということについても。生活してていい人間なんてほんとにいるんだろうかと思う。少なくとも私はそうでない、そうではないが、この花を枯らしてはいけないなとも思う。
なんでも大事にしたほうがいい、でも難しくて、部屋の中にばかりいることになってしまいます。
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