Sci-Fi anthology 筑摩世界文学大系編/道草次郎
この文学全集でこんな短編を読めたらなあ、という夢想。『筑摩世界文学大系』は言わずと知れた高名な文学全集だが、その素晴らしさは歳月を経ても色褪せることは無い。そんな『筑摩世界文学大系』の続きに、もしこんな次巻があったとしたら・・・、というのが今回のアンソロジーのミソだ。
前回に引き続きSF及びその周辺から採った。カルヴィーノの「鏡の宇宙」だけは連作集『パロマー』から引っ張ってきたものである。今回は、全編が雑誌以外の何かしらの媒体に収録されている筈だ。英米編よりは心持ち国際色豊かとなり、幻想味も幾らか増したかも知れない。収録作品に特別の選定基準は無いのだが、強いて言えば「三段組で読みたいと思うS
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