振り返ること?/道草次郎
とにかくぼくは20代後半の頃、色々なことをやってみなければと思い、比較的時間に融通のきく仕事をしながら自助グループを主宰し、ボランティア活動をし、NEETやひきこもりの専門家に会いに行っては生意気な質疑応答などをしていた。会う人とは片端からよく話をしたし、サイゼリヤのドリンクバーでは何時間だって頑張ることができた。
男女問わず会う人会う人のチャームポイントを即座に探し、それをバカ正直に褒めたりした。ある人が絵を書いていたら絵を褒めたし、ギターが上手ければキダーを褒めた。断っておくが、ぼくは何か策謀の為にそれをしたと言うよりも、たんに目の前の人がどこか賞賛に不足しているような気がしたからそれを
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