雨降蝙蝠傘/想像絵本/beebee
 

居間のコタツに当たりながら、宿題の絵日記を書いていると、お母さん
が台所から出て来た。
「コタツで寝たらだめよ。何をしているの。」
「冬休みの宿題だよ。休みの間にあった事を絵日記に書くんだ。」
お母さんが覗き込んで来たけれど、僕は両手で隠して見えないようにし
た。
「何よ、けちね。」
そう言うと、お母さんは台所の方へ戻って行った。
ふふん、中々良くできているんだよと独り言を言う。隣でべったりとう
つ伏せに寝ているジェニーが顔を起こして僕を見上げた。
「そうだね、お前は出て来ないね。どうしようかな。」
僕はシーズー犬のジェニーの体をワシワシ掴みながら言った。ジェニー
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