Miz 22/深水遊脚
 
 ヒーロー結社が秘密裏に提携している病院に入院している政志くんを見舞った。幸政くんが来ていたので言葉を交わした。

「先日の模擬戦のデータが纏まったから確認しておいてね。政志くんはどう?」
「外科的な怪我はいろいろあるが、とりあえず人間としては命に別状ない、という状態だな。あんなふうに限界まで力を使ってしまうと、特殊能力者としての回復は少し面倒かもしれん。でもこれも俺達の宿命だ。何時なんどきこんなふうになっても不思議ではないんだ。」
「意識はどうなの?」
「心配するな。寝てるだけだ。起きたら元気はないが普通に喋れる。模擬戦のこともちゃんと伝えておく。何が起こったかあいつは半分くらいしか記
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