かなこ/nemaru
風呂に行こうとすると、玄関先にコオロギ、風呂屋の壁にナメクジ、帰り道にカマドウマを見た。虫に好かれているのか、小雨で少し虫たちがフィーバーしているのか知らないが、 もしかすると地震の前触れで、虫たちがなにか伝えたがっているのかもしれない(コオロギ・ナメクジ・カマドウマで「カナコ」とか)。街灯にたかる「ガ」も含めると「かなこが…」となり、かなこが一体どうかしたのか?という話になってくる。虫の知らせだとするとよくないことで、とりあえず小学校1,2年で同じクラスだった佳菜子を思い出す。佳菜子はいまだに匂い玉を大事に集めていて、メロンの匂いのを、昔何粒かもらったような気がする。あの時の俺は両開きの筆箱を持
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