星の流れる夜に/梅昆布茶
 
星のながれるよるに静謐のくにへ往ぬるもの達の齢をかぞえる

ささやかにいのちを刻む時計台の街に棲む

難破船はたぶん航海を夢見ながら座礁したままで生きて行く
いつか補修するあてをこころの糧に

積極的な喜びを求める訳でもないが辛くもないともおもう
けっこう小さな楽しみを拾うのがうまくなった

日常はドライバーという職業がら配車責任者次第で
シフトがいつも組み替えられ休みはかなり不定期だ

そんなとき後輩から突然の着信が入る
以前の会社の部長から彼の退社は耳にしていた

僕のこと覚えていますか
もちろんさ忘れてはいない

いまガス欠で立ち往生していること
なか
[次のページ]
戻る   Point(3)