ロバスト/opus
 
月が照っている夜更けに
酔った男と女
彼らは若い時、
夫婦だったが、
別れ、
お互いがお互いの家族を
作り、
まぁ、一般的に見て
幸せに暮らしている

彼らの若さは
喜びと悲しみ、
苦しみと楽しみを
毎日に呼び込んだ
若さ故の
衝動が生活の糧で
大半が幸福に満ちていた
しかし、
少しのズレが生活に生じた
それはホンの些細な、
大人の彼・彼女ならば、
少しの間、
じっとしていれば良い、
そのことがわかるのだが、
当時の彼らには到底わからぬ事

それが今の彼らにはわかる
彼らはあの時の傷を養う
あの時の夢を見る
あの時の匂いを嗅ぎ
未来を見る
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