感謝しても感謝しきれない/ichirou
20年前、駆け出しの商品開発担当だった頃。
自分が開発を担当したある商品の容器の印刷強度が弱く、
自社のスペックに適合しなかった。
試作の時には全く問題がなかったのが、量産品でうま
く行かない。
原因は試作時と量産時で印刷工程が変わったことだった。
量産行程を考えなかった明らかなミスだった。
そこで試作時と同じ製造工程で量産しようとしたが、
その行程は量産ではコストが合わず不可能だった。
後はインクの組成で対応することしか手段がなかったが、
どうしても解決できなかった。
もう時間切れで商品が出せない状態になったとき、
私はある方に電話をした。
その方は今回の商品の別容
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