fragileなものの叫び?かいぞく「coda 3」/春日線香
 

 coda 3  かいぞく

死で命どころじゃなかった
命で死どころじゃなかった
妖精の幼生 があらゆる
名前のない薄暗がりで生まれていた
雨、と叫んでいた
それはもう、ものすごく
朝から

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それは死と命という一見相反するものであって、ひとつの詩の中で互いに打ち消し合いながら存在を主張している。なにによってそのあやうい発語が支えられているのか? ただ言葉の繰り返し、パラフレーズ、リフレインによって。一度きりでは弱すぎる響きはさらに重ねられることで、あるいは言
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