飯島耕一さんとのいくつかの出会い/中川達矢
 
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 僕が大学4年生の時、図書館実習をしている時に地元の図書館で作業していたある日のこと。
 その日の作業は、図書館であまり貸出されることがなくなった図書をリサイクル本として、廃棄された図書の整理をすることだった。数々の本のバーコードの位置に「リサイクル本」という無機物なシールを貼るだけの作業だったが、今でも覚えていることがある。
 一冊の黄色い本。その本のタイトルの名前は『飯島耕一詩集 2』。小沢書店から1980年に出された当時の全集に近い本だ。僕は実習先の司書に許可を得て、その本を持って帰ろうとリサイクル本の棚のわかりやすい位置に置いといたが、その日の作業が終わった後の疲れからか、ついに
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