かなしさは夜のなかにある について/ぎょうてんかん
 
いい詩だ。透明感があり、作者の感じ、感覚がよくわかり、読者を納得させる。ただ、作者の孤独感が詩に反映している半面、読者としては、この人大丈夫かなという気にもなる。最後の第四連にナルシストくさいところが出てくるから。それでもたいていの詩人はナルシストくさいのだから、それもやむをえないかとも思う。この作者の深まりに注目したい。
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