休日/木立 悟
 



休日の朝だけ傍若無人の人


「役立たず」叫んだ後悔あとに立たず


部屋のなか足で優雅にコーディネート


ぽちゃぽちゃと茶のなか茶柱バク転す


平日の何が「平」かが分かった日


しんとした踏切のさき俺ひとり


俺はいる俺しかいない俺は誰


痛いのは止まらぬものを止めるから


目から目に痛みは駆けてゆくばかり


涙する心は夜のものならず


お湯と酒てんびんにかけ酒が勝つ


探しても見つからぬ風つくる夜


ひとかけら残して夜は夜るるる





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