自粛下の獏/
りゅうさん
しかしほら何もしないねお上とは
人の夢食べて生き延び詫びたくて
もはやもう人の素行は気にならず
腑に落ちた骨身に染みる痛みこそ
鈴虫の音は聞こえるが暑すぎて
コロナでも熱中症でも死は近く
クーラーの効いて見つけた天国を
もう今は暴れる血潮も枯れはてて
そして人部屋から一歩も外に出ず
若人にそれは無理だとわかります
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