ゆるやかに/梅昆布茶
 
にわか雨待つ軒下にいっしょのこおろぎ

銭湯のコーヒー牛乳遠いなつそして母

小さな手つないだ先の忘れていた秋

あくびして見上げたそらのわたぼうし

変化するじぶんにつかれてハーブティー

やさしくてジョージのギターの聴こえそうな夜

際限もなく来るものを逐わず生きてゆく

びしょ濡れのそんな夏をすごしたかった

いつも秋僕になつを教えてください

ゆるやかな時の傾斜を触ってみる



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