自己憐憫の猫/梅昆布茶
 
今畜生と思いながらも正すひげにゃ

生い立ちを考えずともいまだって野良だにゃあ

魚なんて人間が決めた好物だわさ

本当の猫のゆめをみたいよる

ブロック塀も少なくなって歩きづらいにゃ

あの子誰の子僕の子じゃにゃあ〜

天真乱猫すこしつかれる

橋の下いつものおじさん遊んでくれる

リクルート猫も職安かよってみたいにゃ

漱石の小説のなかの親戚の猫

猫の道突き進んでも猫はねこ

東海の小島の磯に猫泣きぬれて蟹を食べる

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