ノート(雑冬)/
木立 悟
東京はいつまで京で居るのやら
半分に切ったら神が増えていた
朝知らぬ脳が尻尾を撫でている
叫ぶとき叫びの肉芯こすりゆく
都には粒の都が突き刺さる
今日はまだ午後を踏んでも午後でいる
孕んでり孕んでりら孕んでり
笑うたび増えてゆく指さみしくて
まぼろしを呑んで自身となりにけり
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