父とおまえ/
木立 悟
そうやってまだ父親を使うのか
父の目におまえはかけらも映らない
言えぬまま逝くものをまだ汚すのか
死んだとて父はおまえを許さない
驕りたち騙りたち目に見えぬ父
その腐臭気づかぬ父と思うてか
居るようで居ないものから父は去る
汚さを避けては父に会えはせぬ
わからぬかおまえも父であるならば
父は父おまえはおまえさようなら
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