星と腹/
木立 悟
巡るとせ土星と怒声やかまし輪
ただひとり飲んで騒いでただひとり
木星のあばた無いからどないやねん
うるさくて寝てられへんがな太陽系
白からも白奪うのか主義者ども
逃したかいつも何かに逃げられる
ながながと知識のうわずみ書きつづる
蚕ども蜘蛛ども脳に糸を吐け
免罪符殺しの許可証燃えさかる
説明を潰しきれずに哭く詩かな
あおむけの夜かきむしり星噴水
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