呪いの御霊/春賀清流
 
寂しさよ 心抜けては 散り落ちる

侘しさよ さめざめ来たる 風の音

とめどなく 流れ行く事 止めどなし

泣き崩れ されども人は 人捨てる

憂いさは その髪照らす 月光の

去り行くと わが身よ嘆け 現世とよ

浄土とは どこにもないと 知った冬

こぼれとる その腕(かいな)には 新た(あら)人

怨みごと この場ではらすよ 神社の夜
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