呪いの御霊/
春賀清流
寂しさよ 心抜けては 散り落ちる
侘しさよ さめざめ来たる 風の音
とめどなく 流れ行く事 止めどなし
泣き崩れ されども人は 人捨てる
憂いさは その髪照らす 月光の
去り行くと わが身よ嘆け 現世とよ
浄土とは どこにもないと 知った冬
こぼれとる その腕(かいな)には 新た(あら)人
怨みごと この場ではらすよ 神社の夜
戻る
編
削
Point
(2)