ぼくに似た誰かに/
森田拓也
この秋の思ひ出かぞへ指を折る
「さようなら」秋の蝶への一行詩
ランドセル並び小さな秋の恋
冬近しあの野良猫も見なくなり
秋寒しゆで卵の火弱くして
秋蝶のふと見失ふ行方かな
秋の日々いつもこの道蝶と会ひ
行く秋や路上に我と蝶の影
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