モノクロームな残像たち/
森田拓也
書きかけの手紙の様な薄紅葉
カーテンの影絵淋しく冬隣
秋しぐれ束の間淡き木々の色
シュッシュッと刻み金平牛蒡かな
稲の波案山子も少し溺れけり
生姜混ぜきれいな水で蕎麦食べる
栗虫を相手に仔犬機嫌よし
毒茸に振り回さるるマリオかな
お夜食のラ王も尽きてお腹空く
戻る
編
削
Point
(8)