つれづれと俳句/朧月夜
 
暑き日よわたしは果てる汝も果てる

長雨の宵に流せる涙はなく

乾く日と湿る日とに思う変化(へんげ)のこと

庭の木が短夜にさらさらと鳴れば

眠れずに午前四時過ぎ暑き日や

久しぶりに汗ばむシャツと父の笑顔

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