自由律俳句 2022.02.01(火)/田中恭平
 
 
起きたらいつもの天井でした

妻を起こさぬよう朝のあれやこれや

暖房つけるか迷う 着替えおえて

雑事終えてペンを握る

死ねば終わりの 死なないでいる

さりとてすることもなく横になる

不眠症で眠られず となりで寝息立てていた妻

あたらしいページ あたらしい一日

野に光り となりを通ってゆく

たどたどしく朝を過ごしていた

私というゴミがゴミを捨てに歩いていた

怒れる妻の目がパッチリ

薬で喉が渇いて茶ばかり飲む朝

今日も一日働くことの 赤字です

歯はなんとかなると信じたい

 
戻る   Point(1)